「胃カメラは苦しいですか?」患者さんからよく聞かれる7つの質問にお答えします

「胃カメラは苦しいですか?」患者さんからよく聞かれる7つの質問にお答えします

「胃カメラって、やっぱり苦しいですか?」

胃カメラをご案内すると、患者さんから最もよく聞かれる質問の一つです。以前に検査でつらい経験をした方ほど、「できればもう受けたくない」と感じるのは自然なことだと思います。

一方で、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、食道・胃・十二指腸を直接観察できる重要な検査です。胸やけ、胃痛、食欲低下、黒い便、貧血などの原因を調べるだけでなく、胃がんなどを早い段階で発見するためにも役立ちます。

今回は、診察室で実際によく聞かれる胃カメラの質問を7つにまとめました。

Q1.胃カメラは苦しいですか?

つらさには個人差があります。特に口からスコープを入れる場合、舌の付け根付近を通過するときに「オエッ」となる咽頭反射が起こることがあります。

ただし、検査前の咽頭麻酔や、必要に応じた鎮静剤の使用などによって負担を軽減できる場合があります。以前の検査が非常につらかった方は、予約時や診察時に遠慮なくお伝えください。

「前回つらかったから胃カメラはもう無理」と決めてしまう前に、どの場面がつらかったのかを医師と相談することが大切です。

Q2.鼻からと口から、どちらが楽ですか?

経鼻内視鏡は鼻から細いスコープを入れる方法です。舌の付け根への刺激が少ないため、咽頭反射が強い方では楽に感じることがあります。

一方で、鼻腔が狭い方、鼻出血を起こしやすい方などでは経鼻が適さないこともあります。また、口からの検査でも鎮静剤を使用することで負担を抑えられる場合があります。

どちらが必ず優れているというより、ご本人の体質、既往歴、検査目的などに合わせて選択します。

Q3.鎮静剤を使えば眠っている間に終わりますか?

鎮静剤を使用すると、ウトウトした状態で検査を受けられる方が多く、検査への不安や苦痛の軽減につながります。ただし、効き方には個人差があり、「必ず完全に眠る」とは限りません。

また、鎮静剤を使用した後は眠気やふらつきが残る可能性があります。そのため、検査当日の自動車・バイク・自転車の運転はできません。ご自身で運転して来院しないようにしてください。

高齢の方や基礎疾患のある方では、薬の量や使用の可否を慎重に判断します。

Q4.胃カメラは何分くらいかかりますか?

観察そのものは一般に数分から10分程度で終了することが多いですが、病変の有無や組織検査(生検)の必要性などによって変わります。

実際の来院時間は、受付、問診、前処置、検査、検査後の説明などを含むため、検査時間そのものより長くなります。鎮静剤を使用した場合は、検査後に院内で休んでいただく時間も必要です。

Q5.前日は何時まで食べてよいですか?

胃の中に食べ物が残っていると十分な観察ができないため、検査前には食事制限が必要です。

一般には前日の夕食を早めに済ませ、検査当日は絶食としていただきますが、検査時間や医療機関の方法によって指示は異なります。水分についても種類や時間に決まりがありますので、予約時に渡された案内を優先してください。

糖尿病の薬やインスリン、抗血栓薬などを使用している方は、自己判断で中止せず、事前に医師へ確認してください。

Q6.症状がなくても胃カメラを受けた方がいいですか?

症状がないから胃に病気がないとは限りません。特に胃がんは、早期には症状が乏しいことがあります。

ただし、すべての方が毎年胃カメラを受ければよいというわけでもありません。年齢、胃がん検診の対象、ピロリ菌感染歴、胃粘膜の状態、家族歴、過去の検査結果などを踏まえて検査間隔を考えます。

また、「検診として受ける胃カメラ」と、胃痛や黒色便、貧血などの症状・異常を調べるための胃カメラでは目的が異なります。症状がある場合には検診の時期を待たず、診察を受けてください。

Q7.どんな症状があれば早めに相談した方がいいですか?

胃痛やみぞおちの痛みが続く、食べ物がつかえる、繰り返す嘔吐、黒い便、原因不明の貧血、食欲低下、意図しない体重減少などがある場合には、一度医療機関へ相談することをおすすめします。

特に吐血、真っ黒な便に加えてふらつきがある、強い腹痛が続くなどの場合は、緊急性のある病気も考える必要があります。

「怖いから受けない」より、まず相談してください

胃カメラを受けることに不安がある方は少なくありません。大切なのは、その不安を我慢したまま検査を避け続けることではなく、「何が一番心配なのか」を医療者に伝えることです。

茅ヶ崎信愛クリニックでは、胃の症状や健診異常のご相談から胃内視鏡検査まで対応しています。以前の胃カメラがつらかった方、鎮静剤について相談したい方も、まずは診察時にお話しください。

患者さんごとに検査の必要性を判断し、できるだけ負担の少ない方法を一緒に考えていきます。

監修 小島正之

※本記事は一般的な医療情報を提供するもので、個別の診断・治療を代替するものではありません。検査前の食事・水分・内服薬の指示は、実際に検査を受ける医療機関からの案内を優先してください。

この記事は一般的な情報をお伝えするものです。症状の感じ方や必要な検査は一人ひとり異なります。気になることがあれば、遠慮なく診察のときにお尋ねください。

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